建築現場でスマホアプリを紹介!作業効率化に取り組む現場責任者必見

建築現場でスマホアプリを紹介

近年、日本の建設業界はめざましい成長を見せている反面、国土交通省が2021年に発表した「建設業の働き方改革の現状と課題」によると、長時間労働や休日が十分に取得できないなどの労働環境の課題を抱えており、さらなる生産性向上が必要とされています。

そこで、「施工管理アプリ」というものを導入し、人員は増やさずに現場数を2倍に増幅させた企業や、残業時間を50%削減させた企業が存在することをご存じでしょうか。

施工管理アプリを導入して最大限の効果を発揮するには、確認すべきポイントを把握した選び方をしないと、結果的に効率化につながらず損をしてしまう可能性があります。

この記事では、そんな業務効率化に役立つ「施工管理アプリ」について詳しくご紹介していきたいと思います。

目次

施工管理アプリ活用のメリット

施工管理アプリを活用するメリットは大きく3つあります。

コミュニケーションの効率化

施工管理アプリを使うと、今までコミュニケーションにかかっていた手間が大幅に削減されます。

具体的には、アプリのチャット機能を使った場合、現場の作業員同士や関係者と手間をかけず簡単にトークができ、メールや電話、対面で話す手間を削減できます。あわせて、複数人でのトークルームも作成できるので、情報共有のスピードが向上します。

作業の進捗もリアルタイムで関係者全員で共有できるため、属人化によるコミュニケーションの低下も減少できます。

また、自社のみならず、協力会社や関係会社とも同じアプリでつながることも可能なので、認識のズレや情報伝達の遅延などによるトラブルも防ぐことができるでしょう。

施工関連データの一括管理

紙媒体で書類を保管する場合、保管場所が書類によって異なる場合が多いことが想定されますが、データ保管に対応した施工管理アプリに関連書類をすべてアップロードしておけば、データを一括管理できます。

一括管理することで、施工管理に必要な情報はアプリの確認でほとんど把握できるため、担当者間の問い合わせが減るでしょう。あわせて、格納先が不明になることや紛失のリスクも減り、管理が容易になるでしょう。

また、現場で撮った写真は即時アップロードができるので、関係者とのデータ共有が簡単になります。アップロードした資料の更新があった場合も、変更内容を関係者全員がすぐに確認することも可能になるでしょう。

データの持ち運びの効率化

アプリに図面や工程表などの関連資料をアップロードすれば、必要なデータをいつどこにいても見ることができます。

紙媒体で運用している場合、現場に持っていく書類を印刷して準備して、場合によっては持ち出し管理表にもいちいち記入する必要があり手間がかかります。また、現場で複数枚取り出して確認することもあるので、紛失のリスクや天候による破損などのリスクも考えられます。

しかし、持ち運びが必要な書類をすべて施工管理アプリにアップロードして、アプリで確認ができれば手間やリスクが大幅に減少します。

施工管理アプリ活用のデメリット

施工管理アプリを活用すると大きなメリットはありますが、活用にあたり注意しなければならない点もありますので、大きく2つご紹介します。

コストがかかる

優れた機能が備わっている施工管理アプリは、有料の場合が多いです。

無料のアプリもありますが、有料のアプリと比べて機能が少なかったり、利用回数などの機能制限がある可能性もあるので十分注意しましょう。

多機能で使いづらく、業務効率が落ちる場合がある

施工アプリに備わっている機能はさまざまです。

効率化のために導入したはずが、いざ導入してみたら機能が多すぎて使いづらく、かえって時間が余計にかかってしまう可能性があります。

必ずしも多機能なものを選べば効率化につながるというものではありません。

アプリを選ぶ際のポイントをしっかり押さえ、自社の状況に合ったアプリを導入しましょう。

スマホで使える施工管理アプリの選び方

スマホで使える施工管理アプリを選ぶ際のポイントを4つご紹介します。

自社に必要な機能が搭載されている

現在の業務で必要な機能が搭載されていることは必ず確認が必要です。

導入後いざ使用したときに、期待していた機能が備わっていなかったとなると、業務に支障が出て、足りない部分をカバーするために、他のアプリを導入することも考えられます。そうなると結局データも一括管理できず、情報が分散し効率が悪くなる原因になりかねません。

そのため、アプリ導入の検討の際には必ず備わっている機能をすべて確認しましょう。

使いやすい

いざ導入しても、実際の使用者が使いこなすことができなければ元も子もありません。

比較的若めの年齢層の方であれば、スマホなどが普及している中、アプリに対する抵抗は無いかもしれませんが、高い年齢層の方の中にはアプリ自体を使用したことがなく、細かい操作は難しいと感じる方もいることが想定されます。

そのため、できるだけ操作がシンプルで簡単なアプリを選択することをおすすめします。

また、操作のしやすさには視認性の高さ(見やすさ)も直結しますので、年齢層問わず見やすく、使いやすいアプリを選ぶことはとても重要です。

費用対効果が得られる

有料アプリを導入する場合は、費用対効果を出せるかも選ぶ時のポイントとなります。

かかる費用はアプリにもよりますが、一般的には

  • 初期費用
  • システム利用料
  • メンテナンス費用
  • サポート料

などの費用が必要となります。

初期費用以外は、定期的な支払いが必要な場合が多いので、しっかり支払う費用に見合った効果が出なければ、それだけ損失になってしまいます。

そのため、購入前にしっかり費用対効果をだし、効果が出るということをしっかり証明しておくことはとても大切なことです。

また、購入後も実際に導入した結果、費用対効果が出たのかをしっかり検証し、場合によっては、アプリの効果を最大限に引き出すための運用方法について考える必要があります。

サポート体制が整っている

使用したことのないアプリを使い始めるときは、誰だってわからないことだらけです。

そんな時に、販売元のサポート体制が充実していると、とても安心できます。

例えば、導入にあたり、社内、社外問わず関係者へ向けた説明が必要になりますが、当然不明点がたくさん出てきて一筋縄ではいかないでしょう。そんな時、「関係者への展開」がサポート内容に入っている場合、販売元にて説明会を実施してくれる場合もありますので、とても心強いです。

また、導入後も使用者が不明に思ったらすぐに質問できるサポート体制がある場合、悩まずすぐに解決できるので、スムーズにアプリに慣れることができるでしょう。

サポート体制があるといっても、サポートされる内容や期間などがアプリによって異なりますので、しっかり確認しましょう。

スマホで使えるおすすめ施工管理アプリ

どの施工アプリを選ぶかは自社がほしい機能によりますので、スマホで使えるおすすめな施工管理アプリ4選について主な機能と料金を紹介していきます。

ANDPAD(アンドパッド)

ANDPADは、利用者数33万人以上のシェアNo.1クラウド型施工管理アプリです。

・主な基本機能

  • 写真、資料管理機能
  • 日報機能
  • 工程表機能
  • チャット機能
  • 営業管理機能
  • カレンダー機能

・オプション機能

  • 検査
  • 見積作成
  • ボード
  • 社内タスク管理
  • 受発注
  • 黒板
  • OB点検、メンテナンス管理

・料金  

プラン名金額(税抜)備考
初期費用100,000円初期登録作業、使い方レクチャー1年間の契約料金2年目以降の利用は再度料金発生
月額料金ライトプラン36,000円60IDまで
ベーシックプラン60,000円100IDまで
ビジネスプラン要相談200ID以上
導入サポート研修100,000円/回+移動、宿泊費東京・神奈川・埼玉・千葉以外は別途費用要
オプション費用機能による

ANDPAD公式サイト:https://andpad.jp/

Photoruction(フォトラクション)

Photoructionは、2021年のブランドイメージ調査(日本マーケティングリサーチ機構調べ

)で、サポート充実、建設業従事者に推奨したい企業No1を獲得している、建設生産支援クラウドです。

・主な基本機能

  • 写真機能
  • 電子黒板機能(J-COMSIA(改ざん検知)対応)
  • 図面機能
  • 工程表機能
  • 書類機能(ExcelまたはPDF 出力、日報の作成など)
  • 検査機能
  • タスク管理機能

・オプション機能

  • ストレージ機能(あらゆる形式のファイルにアクセス可能)
  • BIM機能
  • 労務安全機能

・料金

プラン名金額(税抜)備考
初期費用無料カスタマイズやオプションによっては発生する場合あり
基本料金3,980円/月1ユーザにつき
1プロジェクト料金※エンタープライズ要見積small980円/月写真枚数1,000枚まで
medium4,980円/月写真枚数5,000枚まで
large9,980円/月写真枚数無制限
オプション費用機能による

Photoruction公式サイト:https://www.photoruction.com/features

KANNA(カンナ)

KANNAは利用企業者数が5,000社の実績のある、現場にも経営にも支持される無料アプリです。

・主な基本機能

  • 現場管理機能
  • 顧客管理機能
  • 物件管理機能
  • 写真、資料機能
  • 報告書作成機能
  • チャット、報告機能
  • カレンダー連携機能

・オプション機能

  • カスタマイズ設定
  • データ入力、出力機能
  • 電子小黒板機能
  • セキュリティ機能
  • オリジナル機能の開発(課題や要望に応じてオリジナル機能の開発など)

・料金

プラン名金額(税抜)備考
初期費用無料容量1GBまで
月額費用無料
容量追加19,800円/月
オプション費用機能による

KANNA(カンナ)公式サイト:https://lp.kanna4u.com/

テラ施工管理

テラ施工管理は、リリース1ヶ月で登録者数3,000社を突破する、完全無料の施工管理アプリです。

・主な基本機能

  • トーク、グループ機能
  • 現場登録機能(施工から完工までを一元管理)
  • 掲示板機能
  • 写真、地図共有機能
  • 日報機能
  • 報告書作成機能

テラ施工管理公式サイト:https://sekoukanri.terra-dx.co.jp/feature/

・料金

 

 初期費用も月額料金も完全無料です。

 ※操作性に着目しているので複雑な機能は備わっておりません。

施工管理の現場におすすめの格安SIM

施工管理アプリをスムーズに使用するためには、安定したインターネット接続が必要です。

しかし、データ通信量が多いと通信費が高額になることもあります。そこで、コストパフォーマンスに優れた格安SIMのahamoをおすすめします。

ahamoは、NTTドコモが提供する携帯電話サービスで、シンプルな料金プランが特徴です。基本的には、月額2,980円(税込)で20GBのデータ通信と、5分以内の国内通話が無料で利用できます’(超過分は30秒22円)。また、データ通信の速度制限もありませんので、いつでも安定したインターネットが利用できます。

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まとめ

施工管理アプリは、本日ご紹介したもの以外にもさまざまなものが存在します。

導入によって効率的な使い方ができれば大幅な業務効率化が期待できる反面、選び方を間違えてしまうと効率化につながらない結果となってしまう可能性もあります。

ぜひこの記事を参考に、自社のニーズにきっちり合った施工管理アプリを導入し、業務効率化を実現させましょう。

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