スマホは残り何パーセントから充電すべき?いつ、どのように充電すればよい?
多くのユーザーが直面しているのがスマホのバッテリーの問題。
「バッテリーの充電はなるべく正しい方法でして、バッテリーの劣化を防ぎたい」
「充電はどのタイミングで行うべきか?」
「何%になったら充電すればいい?」など、
正しい充電方法についての疑問や不安を抱えている方も少なくありません。
このような悩みや疑問を解消するために、この記事ではスマホで何パーセントで充電をすれば、バッテリー寿命を最大限に延ばすための最適な充電方法に焦点を当てます。
充電する最適なタイミングは何パーセント?
スマホのリチウムイオンバッテリーを使用する電子機器において、バッテリーの寿命を延ばすために正しい方法での充電は非常に大切です。
特に、充電を開始するタイミングと終了するタイミングには、理想的な目安があります。
充電の開始タイミングは20%前後が目安
充電を開始する最適なバッテリー残量は、20%前後です。
バッテリー残量が20%を下回ると、バッテリーへの負荷が高まり、劣化を早める要因となります。
そのため、25~20%近くになったら充電をするようにしましょう。
もちろん、個々の状況によって、その判断は最適に判断し、例えば、今から外出してその間充電が難しそうという場合には、早めに充電をしましょう。
充電の終了タイミングは80%でストップ!
一方で、充電を終了する理想的なタイミングは、バッテリー残量が80%になった時点がおすすめ。
80%まで充電することで、バッテリーの寿命を延ばすことにつながります。
フルチャージ(100%充電)は、バッテリーに不必要なストレスをかけ、長期的に見て劣化を早めます。
これらを合わせて、「20-80ルール」として覚えておきましょう。
寝ている間の充電はNG
多くの人がやっているかもしれないけど、なるべく避けたい充電の方法を簡単に説明します。
それは、「夜、寝るときにスマホを充電器に繋ぎ、朝起きたら外す」という方法です。
この場合、スマホのバッテリーは夜通し充電され、朝には100%になっています。
スマホはバッテリーがフル充電状態になると充電を止めますが、実は完全には止まらず、少しずつ充電が続いているんです。この繰り返しは、バッテリーの寿命にとって良くない影響を与えるため、この充電方法はおすすめできません。
つまり、「夜中ずっとスマホを充電器に繋いでおくのは、バッテリーにとって良くない」ということです。
次の章では、充電のベストのタイミングを紹介します。
1日の充電のベストタイミングは?
先ほど、紹介したように、「寝る前に充電を開始して、夜中ずっと、スマホを充電器に繋いでおく、ことはおすすめできません。
ここからは、どの時間帯に充電をすればいいのかを紹介します。
朝の準備時間を有効活用する
朝起きてから家を出るまでの準備時間。この時間帯に充電するのがおすすめです。
バッテリーを40%〜80%の間に保ちやすく、一日の始まりに充電レベルを適切な状態にできます。
通勤・通学中にモバイルバッテリーで充電
電車やバスでの移動時間を利用して充電。
モバイルバッテリーを使えば、移動中でもスマホを充電できます。
昼休みに充電!午後の活力をチャージする
昼休みも充電のチャンス。
昼食後の少しの時間を使って、バッテリーレベルをチェック。必要に応じて充電しましょう。
勤務中の休憩時間
勤務中の休憩時間を利用して充電。
デスクワークなら、デスクにいる間に充電するのもアリです。
ただし、長時間の充電は避けて、バッテリーレベルを適切な範囲内に保つのがポイントです。
帰宅後のリラックスタイムに充電
帰宅してからの時間も充電のチャンス。
夕食や入浴の時間など、自宅でのんびりしている間に充電しましょう。
この時間帯の充電で、夜間の長時間充電を避けつつ、翌日に備えてバッテリーを適切なレベルに保てます。
これら、上記にお伝えしたいことは、とにかく100パーセントになるまで充電しないということです。
なお、短い時間でなるべく早く充電したいなら、充電のアンペア数も確認しましょう。「スマホ充電器のアンペアが多いと充電が速い?」もご覧ください。
スマホの充電時間はどれくらいかかる?
スマホを充電するのにどれくらい時間がかかるか、知っていますか?
実は、これを知っておくと日常生活でとても便利です。
簡単に言うと、スマホのバッテリーが10%充電されるまでにどれくらい時間が必要か、を一度測ってみるといいです。これにより、スマホをフル充電するのに必要な時間や、短い時間でどれくらい充電できるかがわかります。
例えば、朝の準備中にスマホを充電したい場合、「10%充電するのに必要な時間」がわかっていれば、その日のスケジュールに合わせて可能な充電量を簡単に見積もれます。
仮に10%の充電に15分かかるとわかっていれば、朝30分の準備時間では約20%の充電が可能。そんな予測ができるようになります。
この方法は、時間管理が重要なビジネスシーンや外出前の準備時に特に便利。
また、旅行中など充電の機会が限られている場合にも、充電時間と充電量の関係を把握しておくことで、バッテリー残量を効率的に管理できます。
実際の測定結果!はたして充電時間は?
スマホぴったり会議編集長が実際に測定したところ、iPhoneSEのバッテリーを70%から80%まで充電するのに15分かかりました。
つまり、10%を充電するために15分の時間が必要でした。
1時間あれば40%の充電が可能だと計算できます。
ただし、充電時間はスマホの機種やバッテリーの状態によって異なるため、それぞれの端末で確認することをおすすめします。
また、iPhone のバッテリー残量が80%を越えたら、電流を減らし、バッテリーへの負担を軽減させる機能「バッテリー充電の最適化」があり、充電の速度は遅くなります。
充電時間を把握しておくことで、日々のスケジュール管理や充電プランの立案に役立てられるでしょう。
バッテリー寿命を延ばすコツ
バッテリー寿命を延ばすことは、スマホやノートパソコンなどの電子機器を長く快適に使用する上で非常に重要です。
ここでは、バッテリー寿命を延ばすための充電方法について詳しく説明します。
20%から80%の黄金ゾーンで充電する
バッテリーを20%から80%の範囲内で充電し維持する。リチウムイオンバッテリーの健康を保つ上で効果的です。
この範囲内での充電がポイント。バッテリーへのストレスを最小限に抑え、寿命アップを期待できます。
残量チェックを習慣にしましょう。20%近くで充電開始、80%で充電ストップ。
外出先でもこの習慣を維持するために、携帯用充電器・モバイルバッテリーを持ち歩くことをおすすめします。
スマホ端末によっては、スマート充電機能も活用できます。
最近のスマホには、バッテリーの充電状態を管理し、過充電を防ぐスマート充電機能が搭載されていることも。この機能を活用して、自動的にバッテリーの健康を維持しましょう。
例えば、iPhoneなら「バッテリー充電の最適化」機能があります。iOS 13以降で利用可能ですよ。
iOS 13 以降には、「バッテリー充電の最適化」機能があり、iPhone がフル充電されたままの時間を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減し、寿命を延ばしてくれます。
Apple公式サイト:「 iPhone の「バッテリー充電の最適化」について – Apple サポート (日本)」
充電中はスマホを使わない
充電中のスマホ使用は要注意。バッテリーが発熱しやすくなり、劣化を早める原因になります。
充電と使用による双方向の電流で、バッテリー内部の化学反応が活発になり、発熱につながります。
また、充電中の使用はバッテリーに高い負荷がかかり効率的な充電の妨げにも。
バッテリーの寿命を考えるなら、充電しながらの動画視聴、ゲームは控えましょう。
非正規の充電器の利用は避ける
バッテリーの寿命を延ばすには、純正充電器の使用は必須。バッテリーの安全性と効率的な充電を確保するために重要です。
純正品は最適な充電電流と電圧をスマホに供給して、安全性と充電速度を提供します。
一方、非正規品の充電器は要注意。
過充電や発熱のリスク、安全性の問題など、バッテリーやデバイス自体を損傷する可能性があります。
たとえるなら、非正規の充電器は品質の悪いガソリン。
一見問題なく動くかもしれないが、長期的にはエンジンにダメージを与え、性能低下や故障の原因に。最悪の場合、エンジンが故障して高額な修理費用がかかるかもしれません。
信頼できるモバイルバッテリーを使う
モバイルバッテリー選びのポイントは、PSEマークです。
これは、電気用品安全法による安全性基準をクリアしている証です。日本国内ではPSEマークなしでの販売は不可です。特に、海外製品、輸入製品は要チェックが必要。
モバイルバッテリーは精密機器なので、落下など強い衝撃に注意してください。
使用中の異常な発熱や膨張は、危険なため、使用を中止しましょう。
モバイルバッテリーの大手メーカーなら基本的に安全基準をクリアしているでしょう。具体的には、販売量の多く信頼性の高いAnker、BUFFALO、ELECOMなどがおすすめです。
また、「mophie(モーフィー)」もチェックしてください。Apple公式オンラインストアで唯一販売されているモバイルバッテリーメーカーで日本ではまだ知名度は低いですが、アメリカでは有名なモバイルバッテリーです。
バッテリー劣化のサインはこれ!見逃せない4つの危険信号
バッテリーが劣化してくると次のような症状が現れます。
1 バッテリー持ちが悪くなった
充電後の使用時間が明らかに短くなったら要注意。特に、以前は一日持っていたバッテリーが、数時間で消耗するようになったら、劣化が進んでいる可能性が高いです。
2 充電速度が遅くなった
バッテリーが正常に機能していないと、充電に異常に長い時間がかかるようになります。バッテリーの劣化が原因かもしれません。
3 スマホが熱くなる
バッテリーが劣化すると、充電中や使用中にデバイスが過熱しやすくなります。バッテリーの異常が疑われます。
4 バッテリーが膨張?それ、とても危険です
バッテリーが物理的に膨らんでいる場合は危険信号。内部で化学反応が正常ではない証拠です。すぐにバッテリー交換か、スマホの買い替えが必要です。
バッテリー交換か?機種変更か?
バッテリーの劣化や問題に直面したとき、バッテリー交換と機種変更のどちらを選ぶべきか。いくつかの要因を考慮して、最適な選択を行いましょう。
バッテリー交換を選ぶべき状況
デバイスの性能に満足している場合は、現在のスマホの性能や機能に満足していて、新しい機能が必要ないなら、バッテリー交換で問題解決。合理的な選択です。
コストを抑えたい場合、新しいスマホを購入するよりも、バッテリー交換の方がはるかに低コスト。経済的な観点からも、バッテリー交換が好ましい選択となることが多いです。
機種変更を選ぶべき状況
デバイスの性能に不満がある場合は、現在のスマホが遅くなったり、最新アプリが動作しないなど、性能に不満があるなら、機種変更でこれらの問題を一気に解決できます。
最新の機能が欲しい場合にも最新のカメラ機能や高速プロセッサ、5G通信など、新しい技術や機能に魅力を感じるなら、新しいモデルへの変更が適しています。
バッテリー以外の問題がある場合は、画面の損傷やボタンの故障など、バッテリー以外にも問題があるなら、修理費用が高額になる可能性が。このような状況では、新しいデバイスの購入を検討する価値があります。
バッテリー交換vs機種変更、あなたはどっち?
たとえば、3年前に購入したスマホを使っていて、最近バッテリーの持ちが悪くなってきたとします。
しかし、そのスマホには満足しており、最新の機能にも特に興味がない場合、バッテリー交換を選ぶのが賢い選択。少ない費用でデバイスを元の状態に戻せます。
一方、スマホの動作が遅くなってきた、最新のカメラ機能に魅力を感じる場合は、機種変更を検討するのが良いでしょう。
新しいスマホには、改善された性能や便利な新機能が多数搭載。より快適にスマホを使えます。
最終的な選択は、個人のニーズ、予算、そしてデバイスへの満足度によって異なります。自分の使用状況をよく考え、最適な選択を行いましょう。
まとめ
スマホのバッテリー寿命は、日々の使用方法に大きく左右されます。適切な充電で、バッテリーのパフォーマンスを長期間の維持が可能です。
バッテリー残量が20%に近づいたら充電を開始し、80%程度で充電を止める「20-80ルール」は、バッテリーの健康を保つ上で効果的な方法とされています。
また、充電中のスマホ使用を避け、純正の充電器を使用することも、バッテリー寿命を延ばすために重要です。
しかし、バッテリーの劣化は避けられない過程であり、劣化の兆候が見られた場合は、バッテリー交換や機種変更を検討する必要があります。
バッテリー交換は、コストを抑えつつデバイスを長く使い続けたい場合に適しています。一方、機種変更は、デバイスの性能に不満がある、または最新の機能を求めている場合に有効な選択肢です。