iPhoneの中古はおすすめしない?その理由と安全に購入するためのチェックポイントを紹介
スマホの人気ブランドとして有名なiPhone。機種変更でiPhoneに乗り換えてみようか、既存のiPhoneから新しいiPhoneに乗り換えようか迷っている方もいるのではないでしょうか。
ただし、最新のiPhoneは高額となっており、安価なモデルでも10万円以上することも珍しくありません。
そこで「何とかして安くiPhoneを購入したい」と、中古iPhoneの購入を考えている人もいるでしょう。
そんな中、なぜ「中古iPhoneはおすすめしない」といわれるのでしょうか、それについて解説し、お得にiPhoneを購入するなら他にどのような方法があるのかを紹介します。
また、本当なら新品のiPhoneがほしい方は「あわせて検討したい、安くiPhoneを購入する方法」もご覧ください。
なぜ「中古iPhoneはおすすめしない」といわれるのか?
なぜ「中古iPhoneはおすすめしない」といわれるのでしょうか。
その理由は以下のようなことがあるからです。
- バッテリーの劣化
- 保証やサポートが不十分
- アクティベーションロック・盗難品リスク
次の章から詳しく解説していきます。
バッテリーの劣化
中古iPhoneを購入する際の最大の懸念点は、バッテリーの劣化です。
経年劣化により、突然の電池切れのリスクが高く、特にバッテリー最大容量が80%未満になると、1日のうち数時間しか使用できないケースも発生します。
また、中古iPhoneではAppleCare+への新規加入が困難です。
AppleCare+は新品購入から30日以内の加入が必要で、加入済みの場合は保証期間中にバッテリー容量が80%を下回ると無料で交換が可能です。
Apple公式でのバッテリー交換費用は以下の通りです
- iPhone 11:14,500円
- iPhone 13:14,500円
- iPhone 15:15,800円
- iPhone 16:15,800円
非正規店でのバッテリー交換は料金が安価ですが、近年のiPhoneは端末側でバッテリー情報が制御されており、Apple公式以外での交換の場合、端末に警告が表示されます。
このように、中古iPhoneは表面上の購入価格は安く見えても、バッテリー交換費用を考慮すると実際の総コストは予想以上に高くなる可能性があります。
新品との価格差が小さい場合は、長期的な視点で新品の購入を検討することをおすすめします。
保証やサポートが不十分
Appleでは購入した製品が1年以内に故障した場合、「Apple 製品1年限定保証」の対象となる場合があります。
しかし、中古のiPhoneは、1年以上経過しているケースが多く、その場合は保証の対象外となります。
有料の保証サービスである「AppleCare+」も、iPhoneを新品で購入してから30日以内に加入手続きを行う必要があります。
そのため、中古iPhoneで公式サポートへ加入するのは、ほぼ不可能です。
このように中古iPhoneは保証やサポートが不十分のため、トラブルが発生した時に修理費用をほぼ全額自己負担しなければならないリスクが高いです。
利用制限のリスク(アクティベーションロック、ネットワーク制限)
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで、中古iPhoneを購入する場合、以前のユーザーが端末の初期化を行っていないと初期化できず使えません。
たとえばFace IDが設定されたままの場合、前所有者の顔認証が残っており、端末のパスコードも分からないため、iPhoneを利用できません。
これはアクティベーションロックという機能です。
iPhoneを保護するためで、端末が盗まれたり紛失したりした場合に、第三者による不正利用を防ぐことができます。
アクティベーションロックが有効になっている場合、他人が端末を初期化しても初期設定の画面から先に進むことができません。
アクティベーションロックとは?
・前の所有者のApple ID(アカウント)が端末に残っている場合、新しい所有者が使用できない仕組みです
・盗難や紛失時に第三者が使用できないようにする防犯機能として機能します
・解除には前の所有者のApple IDとパスワードが必要です
また、中古iPhoneの場合、赤ロムや盗難品の危険性も考慮する必要があります。
赤ロムとは、端末代金の未払いや、不正な方法で契約されていたりする場合、ネットワーク制限を受けているiPhoneのことです。
赤ロムのiPhoneではモバイルデータ通信を利用できず、実質的にほぼ使えません。
赤ロムとは?
通信会社によって使用が制限されているスマホを赤ロムと呼びます。
これは以下のような場合に制限がかけられます
・端末の代金が未払いの場合
・不正に契約された場合
・盗難品として報告された場合
そのほか、盗難されたiPhoneの場合、端末にロックがかけられている場合があり、こちらも通常の利用が難しいです。
IMEI番号を調べて問題がないか確認する方法
IMEI番号(International Mobile Equipment Identity:国際移動体装置識別番号)とは、スマホ端末の製造番号のようなもので、15桁の番号で世界中で1台ずつ異なる番号が付与されています。
中古iPhoneを購入する前にIMEI番号をチェックし、問題のある端末でないかどうか確認することができます。
下記のサイトに15桁のIMEI番号を入力すると、そのiPhoneがネットワーク制限されているか確認できます。
なお、各携帯電話会社のIMEI番号は、その携帯電話会社が販売したiPhoneだけを対象としています。
なお、下記のサイトでは、3キャリアを同時に調べることができます。
中古iPhoneを安全に購入するための確認ポイント
どうしても中古iPhoneを購入するのであれば、下記のポイントをチェックしてから購入を決めましょう。
- IMEI番号と赤ロム判定
- バッテリー最大容量をチェック
- 購入元の保証・返品ポリシーの確認
チェックを怠ると、思わぬトラブルに巻き込まれて後悔してしまうリスクが高まります。
IMEI番号と赤ロム判定
IMEI番号はiPhoneの「設定」→「一般」→「情報」をタップすると確認できます。
通信制限がかけられているか(赤ロムか)どうかは、各キャリアのホームページからIMEI番号を打ち込めば確認できます。
バッテリー最大容量をチェック
バッテリーの劣化状況は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」をタップすると確認できます。
「最大容量」が85%以上の状態が望ましいです。80%未満の場合はバッテリーの劣化が進んでおり、あまりおすすめできません。
購入元の保証・返品ポリシーの確認
中古でiPhoneを購入する前に、保証・返品ポリシーの確認を行いましょう。
中古スマホ販売店の場合、フリマアプリと比較して価格は高めですが、比較的しっかりとした保証が設けられています。保証期間は10日間から1年までが一般的で、中古のiPhoneの状態や、店舗によって異なります。
レシートや保証書をすぐに捨ててしまわないよう注意しましょう。
また、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリの場合、出品者の評価や商品説明の詳細を確認することが大切です。
つまり、フリマアプリは、中古スマホ販売店よりお手頃価格で購入しやすいですが、保証が手薄です。
IMEI番号やバッテリーの劣化状況を公開してくれる出品者であれば比較的信頼できます。
ただし赤ロムでないかどうかは事前に必ず確認しておきましょう。
あわせて検討したい、安くiPhoneを購入する方法
中古iPhoneの購入を検討しているなら、下記の方法でiPhoneを購入するのも検討してみませんか?
- Apple公式認定整備済製品
- 型落ちのiPhone(新品)
中古でiPhoneを購入するよりもお得かつ安心して利用できます。
Apple公式認定整備済製品
Apple公式認定整備済製品とは、販売されたiPhoneが何らかの理由で返品された場合、整備して再出荷された、いわゆる「アウトレット品」です。
最大15%割引で購入できるうえ、新品での販売が終了したiPhoneを購入できます。
新しいバッテリーと外装が搭載されており、ボタンやスクリーンタッチの反応、カメラの動作などが正常であるかも確認されています。
新品のiPhoneと同様に1年間の保証を受けられるうえ、Apple公式が再整備を行っているため安心感があります。
ただし、製品は2、3年ほど前のものとなり、最新モデルの取り扱いはありません。
型落ちのiPhone(新品)
型落ちの新品iPhoneとは、最新モデルではないけれど新品のiPhoneのことです。
たとえば2025年1月現在、iPhone16シリーズが最新モデルなので、iPhone15以前が「型落ちのiPhone」です。
なお、例えば、QTモバイルでは、携帯電話の料金プランとセットで型落ちのiPhoneも販売しています。
\期間限定キャンペーン開催中!/
ドコモ・au・ソフトバンク回線の利用可能!自宅でのりかえがスムーズ
まとめ
本記事では、中古のiPhoneをおすすめできない理由について解説しました。
iPhoneに限らず、中古のスマホはバッテリーが劣化していることが多く、あまり長時間の使用に向いていません。
また保証期間も過ぎていることが多く、万が一トラブルに遭遇しても公式からのサポート対象外となるケースがあります。
もし中古のiPhoneを購入するなら、Apple公式整備済製品を購入するか、型落ちの新品iPhoneをおすすめします。