「携帯電話を別の携帯電話会社に乗り換えたい、けど手続きが面倒…」そんな方に朗報です!
それが「MNPのワンストップ方式」です。
ワンストップ化MNPは、のりかえ先の1カ所での手続きだけで完了します。
つまり、従来ののりかえ元とのりかえ先の2カ所での手続きが不要になりました。
しかし、利用する際には注意点もあります。
本記事では、MNPのワンストップ方式に関するメリット・デメリットや手続き方法、注意点などを詳しく解説します。
なお、MNPワンストップ方式を導入している「おすすめ携帯電話会社はこちら」をご覧ください。
MNPのワンストップ方式とは何か


MNPとは、Mobile Number Portability(モバイル ナンバー ポータビリティ)の略で、同じ電話番号を乗り換え先の携帯電話会社でも使える仕組みです。
従来の手続きは、「乗り換え元」と「乗り換え先」の2カ所で手続きが必要でした。
手間もかかり、乗り換え元で解約を引き留める行為も一部で横行し、消費者にとってハードルが高いものとなっていました。
しかし、2023年の5月24日午前8時30分からは、MNP手続きを乗り換え先のみで完結できるようになり、1カ所だけの手続きだけでのりかえができます。
実は、政府は2021年から、MNPの手数料を原則無料化することを発表しており、また、総務省の有識者会議も、MNPのワンストップ化を提言していました。これを受け、各社がそれに応える形となりました。
なお、MNPワンストップの仕組みは、まずオンライン契約で取り入れられ、その後に店舗でも導入される予定です。
MNPワンストップのメリット
- 乗り換え先だけの手続きで完了
- 乗り換え元の引き留めがない
今までは乗り換え元と乗り換え先の2社で手続きをする必要がありましたが、MNPワンストップでは、乗り換え先への申請だけでよくなります。
つまり、事前にMNP予約番号を取得する必要がなくなりました。
また、従来、MNP予約番号を発行する際には、乗り換え元の携帯電話へ連絡する必要があり、その際に「引き留め」が少なからずとも発生していたことが考えられます。
そのため、乗り換えを使用していたユーザーが最終的には、乗り換えをあきらめたケースがありました。
しかし、ワンストップ MNPの場合、オンラインで手続きが完結するため、「引き留め」がなくなります。
つまり、ユーザーにとっては、「引き留めを断る」というわずらさしさがなくなり、とても手続きがスムーズになるでしょう。
MNPワンストップのデメリット
MNPワンストップを利用するデメリットは特にありません。
ただし、一部の携帯電話会社、一部の格安SIMでは、このMNPワンストップの制度が利用できない場合がもあります。
ワンストップMNPの制度は当面、店舗での手続きはできません(2023年9月時点)。
MNPワンストップの注意点
MNPワンストップ方式の注意点は以下の通りです。
- MNPワンストップ利用可能な会社に対象の会社のみ。すべての会社間での利用は不可。
- ワンストップMNPはeSIM対応のスマホ端末のみで利用可能。
- スマホ端末の分割支払い中でも新会社への乗り換えは可能だが、既存の支払いは続行する必要がある。
ワンストップMNPは、一部の携帯電話会社間でのみ利用可能です。
対応している会社は、NTTドコモ(ahamo、irumo)、au(povo、UQモバイル)、ソフトバンク(ワイモバイル、LINEMO)、楽天モバイル、などです。これらの間であれば、乗り換えが可能です。
しかし、すべての携帯電話会社がワンストップMNPに対応しているわけではありません。
例えば、ワンストップに対応していない会社では、から楽天モバイルへの乗り換えはできません。
また、ワンストップMNPが利用するには、eSIM対応のスマホ端末が必要です。
比較的新しい技術であるため、数年前までのスマホ端末はeSIMに対応していないことがあります。
そのほか、スマホ端末の分割の支払いをしている場合でも新しい会社に乗り換えることは可能ですが、既存の支払いは引き続き行う必要があります。
対象となるスマホ端末は?

MNPのワンストップ方式におけるのりかえをする場合は、利用しているスマホ端末が「eSIM対応」になっている必要があります。
eSIMとは、物理的なSIMカードではなく、スマホ端末内に搭載されているSIMでインターネットによって通信情報を書き換えられます。
eSIMに対応しているiPhoneは以下の通りです。
eSIM対応のiPhone
- iPhone 14 Pro Max / Pro / Plus
- iPhone 14
- iPhone 13 Pro Max / Pro / mini
- iPhone 13
- iPhone 12 Pro Max / Pro / mini
- iPhone 12
- iPhone SE(第2世代)(第3世代)
- iPhone SE
- iPhone 11 Pro Max / Pro
- iPhone 11
- iPhone XS Max / XS
- iPhone XR
2018年9月に発売されたiPhone XR以降ならeSIM対応しています。
また、AndroidスマホでもeSIMに対応している端末であれば、利用可能です。
詳しくは「eSIM対応のスマホ端末」の記事をご覧ください。
対象となる携帯電話会社は?
以下の携帯電話会社・格安SIMが対象です。
ワンストップ対象の携帯電話・格安SIM会社 (2023年9月現在)
- NTTドコモ
- ahamo
- irumo
- KDDI au
- UQモバイル
- povo
- 沖縄セルラー
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- LINEMO
- 楽天モバイル
- mineo
- 日本通信(b-mobile)
- ジャパネットたかた
なお、現在、利用している携帯電話が上記の中に含まれていることが条件になります。
つまり、上記携帯電話会社間で乗り換えが可能です。
MNPワンストップ方式を導入している「おすすめ携帯電話会社はこちら」もあわせてご覧ください。
対象外(2023年9月現在)
以下の携帯電話会社は、現時点では、MNPワンストップ方式を導入していません。
- IIJmio
- BIGLOBEモバイル
- ジェイコムモバイル
- OCNモバイル(新規受付停止)
楽天モバイルもMNPワンストップサービスに参加


楽天モバイルもMNPワンストップサービスに参加することが決まっています。
eSIM対応機種に限られますが、楽天IDを持つ会員は、数回タップするだけで、他社から楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に乗り換えられます。
これは、楽天IDに氏名や携帯電話番号、住所がすでに登録されているからこそ、できるワザです。
楽天モバイルなら月額1,078円(税込)から利用できます。
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最低利用期間なし!解約手数料もなし!
今までの「MNP乗り換え」はどんな手続きが必要だったのか?
今まで手続きは下記の通りです。
- 現在の携帯会社からMNP予約番号を発行してもらいます。
- 転入先の携帯電話会社で新規契約の手続きします。
- 回線を切り替え作業を行う(最短で30分ほど)。
- MNPの乗り換えが完了
最初に、ユーザーは、乗り換え元の携帯電話会社にMNP予約番号を発行してもらい、それを乗り換え先の携帯電話会社に伝える必要がありました。
つまり、2カ所で手続きが必要でした。
このMNP予約番号の取得の際には、引き留めなどの行為もあり、ユーザーにとってわずらわしいものでもあったのです。
また、MNP予約番号の有効期限は15日間と制限もあり、期限が過ぎると無効になることもありました。
それがワンストップ方式が始まって様々なメリットが生まれ、便利になりました。次の章で紹介します。
MNPワンストップの手続きの流れ
Webでの手続きになります。

MNPワンストップでよくある質問
ここからはワンストップMNPでよくある質問をまとめました。
MNPワンストップ方式の手数料
ワンストップ手続きに関する手数料は無料です。
のりかえの際、解約手続きは必要ですか?
いいえ、解約の手続きは乗り換え先の携帯電話会社がおこないますので、不要です。
ワンストップMNPは店舗でもできる?
当面の間、ウェブのみです。当面の間、店舗でワンストップMNPは利用できません。
MNPワンストップでおすすめの格安SIM
おすすめの格安SIM、格安スマホ会社は以下です。
LINEMO
\最大12ヵ月実質0円/
契約期間に縛りなし!解約手数料もなし!
MNPワンストップでとにかく安い格安SIMにのりかえたい人におすすめなのが、LINEMO(ラインモ)です。
料金プランは3GB:990円と20GB:2,728円の2つだけというシンプルさ。
そして、LINEに関するデータ消費はゼロです。
デメリットは、店舗サポートが無いことですが、不明点があってもご自身で調べられるという人には特に問題は無いでしょう。解約手数料もないので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
名称 | LINEMO(ラインモ) |
料金プラン(税込) | ・ミニプラン 3GB: 990円 ・スマホプラン 20GB:2,728円 |
余ったデータの翌月くりこし | なし |
契約事務契約手数料 | 0円 |
SIMカード発行手数料 | 0円 |
解約手数料 | 0円 |
最低利用期間 | 無し |
MNP転出手数料 | 0円 |
利用通信回線 | ソフトバンク回線 |
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他社から乗り換え(MNP):10,000円相当
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ワイモバイル
\1円スマホあり!6,000円相当還元/
契約期間の縛り無し!解約手数料もゼロ!
ワイモバイルは、携帯電話のソフトバンクのサービスはそのままに、料金を安く抑えたサービスが人気です。
ソフトバンクの回線を利用でき、ヤフープレミアムが無料で使えます。そのため、雑誌が110誌以上無料で読めます。
また、全国にあるワイモバイルの店舗で対面サポートが受けられます。
名称 | ワイモバイル |
料金プラン(税込) | 新料金「シンプル2」2023年10月4日スタート ・シンプル2S 4GB :2,365円 ・シンプル2M 20GB:4,015円 ・シンプル2L 30GB :5,115円 |
光回線加入、PayPayカード割引適用時(税込) | ・シンプル2S 4GB :1,078円 ・シンプル2M 20GB :2,178円 ・シンプル2L 30GB :3,278円 |
余ったデータの翌月繰り越し | あり |
初期費用(事務手数料) | 0円(※) |
SIMカード発行手数料 | 0円 |
解約手数料 | 0円 |
最低利用期間 | 無し |
MNP転出手数料 | 0円 |
利用通信回線 | ソフトバンク回線 |
(※)オンラインストアで手続きをする場合は事務手数料が0円。店舗での契約は3,850円(税込)かかります。
\1円スマホあり!6,000円相当還元/
契約期間の縛り無し!解約手数料もゼロ!
UQモバイル
UQモバイルはauの回線が利用できる格安SIMです。
また、UQモバイルのミニミニプランの大きな特徴の一つとして、「節約モード」があります。
これは、速度が低速になるものの、その間はデータ通信容量の消費はしません。
そのほか、auの光回線を利用している人にはセット割引が適用されます。
名称 | UQモバイル |
料金プラン(税込) | ・ミニミニプラン 4GB: 2,365円 (割引適用で1,078円) ・トクトクプラン 1~15GB: 3,465円 (割引適用で990円~2,178円) ・コミコミプラン 20GB: 3,278円 |
余ったデータの翌月くりこし | あり |
初期費用(事務手数料) | 3,850円(税込) |
SIMカード発行手数料 | 0円 |
解約違約金 | 0円 |
最低利用期間 | 無し |
MNP転出手数料 | 0円 |
利用通信回線 | au回線 |
\最大10,000円相当還元/
縛り期間、解約手数料なし、違約金もなし!
ahamo
ドコモ回線を利用できる格安SIMをお探しですか?それなら、ahamoで間違いないでしょう。
しかもahamoなら、20GB2,970円とシンプルな料金プランで、迷うことがありません。
また、5分間の通話は無料であるのもうれしいポイントですね。
名称 | ahamo(アハモ) |
料金プラン(税込) | ・ahamo 20GB:2,970円 ・ahamo 大盛り 100GB:4,950円 |
余ったデータの翌月くりこし | なし |
初期費用(事務手数料) | 0円 |
SIMカード発行手数料 | 0円 |
解約手数料 | 0円 |
最低利用期間 | 無し |
MNP転出手数料 | 0円 |
利用通信回線 | ドコモ回線 |
\安心のドコモ回線/
契約期間に縛りなし!解約手数料もなし!
もう一度、「MNPワンストップ方式を利用できるおすすめの格安SIM」をみる
まとめ
MNPワンストップ方式は、携帯電話の乗り換え手続きをより簡単にするための新しい制度です。
この方式を利用すれば、従来の2カ所での手続きが1カ所だけになり、ユーザーにとって非常に便利になりました。
特に、オンラインでの手続きが中心となるため、引き留め行為を避けることができます。
しかし、利用する際にはeSIM対応のスマホ端末が必要であり、また、すべての携帯電話会社がこの制度に対応しているわけではありません。
今後、この制度が拡大されることを期待しましょう。