最低利用期間の縛りが無い格安SIMはどれ?解約金や新規契約手数料もあわせて比較します

格安SIMに興味はあっても、最低利用期間の縛りでを心配される方は多いでしょう。

契約後に、サービスに満足できないのに「最低利用期間の縛りがあって解約できない」というのは避けたいところ。

今までの大手携帯電話会社のように2年契約に縛られたくない」と思う人も多いでしょう。

ここでは、格安SIMの最低利用期間と、あわせて新規契約手数料、解約金、MNP転出手数料について解説します。

お急ぎの方は「最低利用期間が無いおすすめ格安SIM」をご覧ください。

目次

最低利用期間なしの格安SIMを利用するメリット

従来の携帯電話の契約には最低利用期間の縛りがありました。

例えば、2年間の契約縛りがあり、その前に解約すると数万円の違約金を支払う必要がありました。

しかし、今は一部の格安SIMで2年契約などの最低利用期間はなく、自由に使い始めたり、違約金などなく、解約が可能になっています。

つまり「気軽に格安SIMを試して、満足できなかったら解約する。しかも違約金ゼロ円で。」ということができます。

では、詳しくメリットを見ていきましょう。

お試し利用ができる

格安SIMが初めての方は「使ってみないと、わからない」と感じるでしょう。

そんな時、最低利用期間・縛りがない格安SIMはまさに利用するチャンスとなり得ます。

縛りがなければ、気軽に試せて、もし使ってみて「これじゃない」と思ったら、無駄なお金を払うことなく解約できます。

つまり、違約金や解約金の心配をせずに、リスクゼロで格安SIMを試すチャンスがあるわけです。

料金プランを自由に変更できる

かつて大手の携帯電話の契約は、2年の最低利用期間のある契約が一般的でした。

しかし、最低利用期間のない格安SIMなら長期契約の縛りから解放され、使用状況に合わせて柔軟にプランを変更できます。

「今月は、料金が安いプランを使っていたけど、来月からは、もっとデータ容量の多いプランに変更しよう」ということもできます。

仕事での通話の頻度の増加やライフスタイルの変化に応じて、料金プランを選べるので、不必要な出費を削減できます。

ライフスタイルに合わせて利用できる

例えば、年末年始の帰省や夏休みの旅行時、あるいは海外へ留学など、データの使用量が増える期間には通信量が多めのプランに切り替えることができます。

また、短期の留学や出張で日本を離れる際も、最低限のプラン(LINEMOの場合、月額990円)にしてコストを抑えつつ、必要な時にすぐに通常の利用が再開できます。

そうすれば、今まで使っている電話番号をそのまま低コストで維持できます。

事前に知っておきたい格安SIMのデメリット

格安SIMは大手携帯電話と比べて格段に安いですが、事前に知っておきたいデメリットを知っておきましょう。

通信速度の不安定さ

大手キャリアに比べると、ときどきインターネットが遅かったり、接続が不安定になったりすることがあります。

特に、通勤時の8時前後、帰宅ラッシュの18時前後は遅くなったりすることがあります。

ネットを使っていると、「もう少し速くならないかな」と思うこともあるでしょう。

しかしながら、格安SIMのなかでは、LINEMOはソフトバンクの回線、ahamoはドコモ回線を利用しており、「それほど気にならない」という声も多いです。

店舗が少ないこと

格安SIMの店舗は、大手携帯電話会社のように、主要なエリア、ターミナル駅など、あちこちに店舗があるわけではありません。

困ったときにすぐに店頭で解決できないのは、少し不便になるかもしれません。

また、中には、店舗を全く持たない格安SIMもあります。

多くの格安SIMでは、電話サポートが基本になることを覚えておきましょう。

キャリアメールが使えないことも

格安SIMの中には、大手キャリアのメールアドレスが使えないものもあります。

メールをよく使う方には、ちょっと不便かもしれません。

なお、多くの格安SIMのユーザーが無料で利用できるGmailやヤフーメールを使っています。

支払い方法に制限があること

格安SIMの多くの会社では、クレジットカード払いになります。

一部の格安SIM(例えば、LINEMOや楽天モバイルなど)は「口座振替」や「デビットカード」での支払いができます。

支払い方法が限られていると、少し不便ではあります。

しかしながら、もし不満があっても、最低利用期間がない格安SIMなら、いつでも解約できます。また、電話番号もそのまま維持できます。

格安SIMは、毎月のスマホ代が大幅に節約できるため、試してみる価値はあるでしょう。

格安SIMの最低利用期間の比較

最低利用期間のない格安SIMを利用する女性

格安SIMを契約する前には、最低利用期間を合わせて、解約金、新規契約手数料、MNP転出手数料も確認しましょう。

  • 新規契約手数料:新規契約の際に発生する初期費用。最初に一度だけ支払います。
  • 解約金:契約を解除する際に支払う必要がある金額です。
  • 最低利用期間:契約を維持しなければならない最短の期間です。
  • MNP転出手数料:他の携帯電話会社へ番号を移行する際に発生する手数料です。解約の際に、必要な項目です。

格安SIMの最低利用期間の一覧表

2024年3月時点です。

スクロールできます
会社名新規契約手数料解約金最低利用期間NMP転出手数料
LINEMO0円0円無し0円
ahamo0円0円無し0円
楽天モバイル0円0円無し0円
povo (※1)0円0円無し0円
ワイモバイル3,850円
(※2)
0円無し0円
UQモバイル3,850円0円無し0円
irumo3,850円0円無し0円
BIGLOBEモバイル3,300円0円無し0円
mineo3,300円0円無し0円
IIJmio3,300円0円翌月末日まで0円
TONE モバイル3,300円1,000円24ヶ月3,300円

(※1) povoは180日以上、有料トッピングを支払わない場合、利用停止となります。
(※2) ワイモバイルの新規契約手数料は店頭では3,850円かかりますが、 オンライン申し込みの場合は0円です。

ご覧の通り、LINEMO、ahamo、楽天モバイル、povoは最低利用期間がなく、解約金ゼロ円で最初の新規契約手数料もなしです。

最低利用期間は無いことが多い

最低利用期間とは、契約期間の最低限利用する必要がある期間を指します。

以前は、「2年縛り」といって、2年以内の最低利用期間があり、解約する際は、10,000円を超える費用が発生することがありましたが、2024年現在多くの格安SIMでは設定されていません。

SIMカード発行手数料とは

SIMカードはスマートフォン端末に差し込むためのもので、格安SIMとの契約者の通信データが入っています。

つまり、この契約者の通話データがないと、通信を開始できません。

そのため、SIMを発行するのですが、このSIMを発行する際にかかる費用がSIMカード発行手数料です。

一般的には400円ほどです。ただし、物理的なカードが不要なeSIMなら無料です。

eSIMを利用するには、eSIM対応のスマホ端末が必須です。

スマホ端末手数料
SIMカード対応SIMカード発行手数料:約400円
eSIM対応無料

なお、LINEMO、ahamo、楽天モバイルは、SIMカードを発行でも、eSIMでも手数料は無料です。

詳しくは、eSIMとは?カード型のSIMカードとの違いを解説をご覧ください。

最低利用期間が無いおすすめ格安SIM

ここからは、最低利用期間の縛りもなく解約金も発生しないおすすめの格安SIM会社を紹介します。

とにかく安い料金プランを求めている方は3GB 990円で利用できる「LINEMO」がおすすめです。

ドコモ回線を利用したい方は20GB 2,970円「ahamo」を検討してください。

3GB 1078円、3GB以上は2,127円の「楽天モバイル」はアプリ利用で国内通話が無料になるので、電話番号を使って通話をよくする方におすすめです。

LINEMO

LINEMO(ラインモ)のロゴ

LINEMOは、ソフトバンクが運営する格安の携帯電話サービスです。

基本料金では、ミニプラン3GBで990円(税込)とスマホプラン20GBで2,728円(税込)の2つのプランから選びます。

また、LINE通話やLINEビデオ通話でのデータ消費がゼロになる「LINEギガフリー」も人気です。

LINE関連との相性がよく、多くの格安スマホ会社ではできない「LINEアプリでID検索」も可能です。

気になる通信速度ですが、 平日の12時台(お昼休憩)と17時〜19時(帰宅)が遅くなる傾向があるという意見がありますが、通常は問題なく使えるでしょう。

また、eSIM対応なので、対応機種を持っていれば、自宅ですぐに開通し利用できます。

「LINEMOは安すぎて、ちゃんと使えるのか?」と不安という方でも安心の料金体制です。

契約事務手数料は0円で、最低利用期間の縛りは無しとなっており、もしもすぐ解約しても、契約解除料もMNP転出手数料0円です。

あえて、デメリットをあげるならば、「LINEMOは実店舗がない」ということです。ただし、サポートは電話やチャットで受けられるので、その点は安心してください。

また、便利にのりかえができるワンストップ方式にも対応しています。

LINEMOでは、期間限定のキャンペーンが開催しているときが絶好の乗り換えのチャンスといえます。気になる方は一度、LINEMOでの公式サイトでチェックしてみるとことおすすめします。

\期間限定キャンペーン開催中/

2年縛りなし!事務手数料0円!解約手数料もなし!

名称LINEMO(ラインモ)
料金プラン(税込)・ミニプラン 3GB: 990円
・スマホプラン 20GB:2,728円
余ったデータの翌月くりこしなし
契約事務契約手数料0円
SIMカード発行手数料0円
解約手数料0円
最低利用期間無し
MNP転出手数料0円
利用通信回線ソフトバンク回線

・詳細はLINEMOの公式サイト(https://www.linemo.jp/)でご確認ください。

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2年縛りなし!事務手数料0円!解約手数料もなし!

ahamo

ahamo(アハモ)のロゴ

ahamoは、NTTドコモが運営する格安料金プランです。

2,970円(税込)容量は20GBで、国内通話5分無料です。

通信回線はドコモ回線のため、都市部はもちろんのこと、地方でも安定した通信が期待できます。

つまり、「通信費を節約したいけど、通信速度が遅くなったり、接続が不安定になるのが、不安」といった方におすすめです。

5Gについては、対応のスマホ機種があれば、提供のエリアにおいて追加料金なしで利用できます。

もしも、今docomoの携帯を使っていて、毎月の通信費を節約したいと考えているのなら、ぜひahamoを検討してください。

安定したドコモの通信回線であるため、電波が入らない、途切れるなどの通信品質を落とすことなく、安心して利用できるでしょう。

ahamoについても、契約事務手数料は0円で、最低利用期間の縛りは無しで、すぐ解約しても、契約解除料もMNP転出手数料0円です。

名称ahamo(アハモ)
料金プラン(税込)・ahamo 20GB:2,970円
・ahamo 大盛り 100GB:4,950円
余ったデータの翌月くりこしなし
初期費用(事務手数料)0円
SIMカード発行手数料0円
解約手数料0円
最低利用期間無し
MNP転出手数料0円
利用通信回線ドコモ回線

\安心のドコモ回線/

契約期間に縛りなし!解約手数料もなし!

20GBってどのくらい?

「20GBがどのくらいか、ピンとこない」「動画や音楽がどのくらい?」と思った人もいるでしょう。20GBは、人によっては、少なかったり、多かったりします。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

20GBってどのくらい?各アプリの消費データを解説

楽天モバイル

楽天モバイルのロゴ

楽天モバイルでは、無料の「Rakuten Link」アプリを使えば、国内通話の料金が無料です。

また、最低利用期間の縛りや解約金もありません。

楽天モバイルの通信速度に関しては、自社の回線アンテナの設置がすすんでおり、以前より改善しつつあるという見方もあります。

名称楽天モバイル
料金プラン(税込)・0~3GB :1,078円
・3GB~20GB:2,178円
・20GB以上 :3,278円
余ったデータの翌月くりこしなし
初期費用(事務手数料)0円
SIMカード発行手数料0円
解約手数料0円
最低利用期間無し
MNP転出手数料0円
利用通信回線楽天回線

\アプリ利用で国内通話が24時間無料/

最低利用期間なし!解約手数料もなし!

もう一度、「最低利用期間が無いおすすめ格安SIM」を見る

既存のキャリアから乗り換えるならMNP

電話番号をそのままのりかえた携帯電話会社でも利用したい場合は、MNPの制度の利用が必須です。

2024年3月現在、MNPの制度は、従来の方式とワンストップ方式があります。

現在は、多くの携帯電話会社、格安SIM会社がワンストップ制度に参加しており、従来の方式より、手間なくのりかえが可能です。

従来の方式とワンストップ方式との比較

比較項目従来の方式ワンストップ方式
手続きの手間複数手続きが必要一度の手続きで完了
手続きの場所のりかえ元とのりかえ先の両方で行うのりかえ先のみでの手続き
手続きにかかる時間長い短い
MNP予約番号の取得のりかえ元で取得後、のりかえ先に提出不要
手続きの煩雑さ高いかんたん
対応携帯電話会社すべて対象外の会社がある

なお、さきほど紹介した、格安SIMでもワンストップ方式に対応しています。

ブラックリストとは?

ブラックリストとは、格安SIM会社は一般的には公表していませんが、「契約を拒否すべき契約者を記録しているリスト」のことです。

目的は、新規契約キャンペーンの特典だけを受け取り、実際の携帯電話サービスを利用しないユーザー、携帯電話のスマホ端末だけを安く購入して、転売する”転売ヤー”を排除する狙いがあります。

そのため、あまりにも短期間でのりかえを繰り返すと、ブラックリストに記録されて、今後、新たな契約ができなくなる可能性があります。

例えば、現在の携帯電話のA社からB社にのりかえて、1週間後にC社へのりかえ、さらに1週間後にD社へのりかえると、ブラックリストに入り、次の乗り換えができなくなる可能性があります。

  • 格安SIMの各社は、ブラックリストの存在を公表していないが、「会社に不利益を被る人を排除するため」何かしらのルールが定めている可能性がある
  • 短期でのりかえを繰り返しているとブラックリストに記録される可能性がある
  • 「短期」とされる期間は6ヵ月が一つの目安になる
  • 最終的に契約できないと「総合的審査により新規契約できません」と契約を拒否される
  • 一度や二度の短期解約でブラックリストに入る可能性は低いものの、複数回繰り返すと注意が必要

ブラックリストは、あくまでも不正をしようとしているユーザーを排除するためにあるものです。

通常の利用で、携帯電話サービスを使ってみて不満があり、のりかえをするのであれば、特に問題はないでしょう。

ブラックリストの法律的な扱いは?

法的には、ブラックリストを運用してはいけないとしています。

電気通信事業法(昭和59年法律第86号)第121条第1項の規定により、「正当な理由」がない限り、役務提供を拒否することができない

(提供義務)
第百二十一条 認定電気通信事業者は、正当な理由がなければ、認定電気通信事業に係る電気通信役務の提供を拒んではならない。

総務省からは、法律に基づいて、以下の見解を示しています。

利用者が「短期解約を行ったことがある」という事実のみでは役務提供を拒否できる「正当な理由」には該当しない

としています。

つまり、単に「短期解約を行ったことがある」という理由だけでは、新しい契約を拒否することは「正当な理由」とはみなされず、法的に許されない行為であります。

この指摘に対し、各社は以下の見解を示しています。

NTTドコモサービス利用意思を伴う手続きにおいて、短期解約のみを理由とした役務提供拒否は行っていない。また、販売代理店のスタッフに対し、短期解約をするとブラックリストに入るといった適切な案内を行わないように、周知指導を徹底している。
KDDI販売代理店に対して、継続利用を求めるような案内を指示しておらず、そのような案内は認めていない。また、第39回会合を踏まえ、改めて販売代理店に対して注意喚起を行った。
ソフトバンク不適切な案内が行われないように、販売代理店に対して注意喚起を行っている。また、当社では、短期解約のブラックリストの運用は全く行っていない。
楽天モバイル短期解約があったことのみを理由にお断りはしていない。
(※)上記内容は令和5年4月25日 総務省資料「検討の方向性(案)について(短期解約ブラックリスト)」より引用

つまり、ブラックリストの運用や違法につながり、携帯電話各社もそのようなことをしていないと、公式に見解を発表しています。

格安SIMについてよくある疑問

ここからは格安SIMについてよくある疑問を紹介します。

格安SIMの契約時に必要な書類は何ですか?

本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)と支払い用の契約者名義のクレジットカードが必要です。

詳しくは、「格安SIMの契約の必要書類は?」もご覧ください。

格安SIMでの通信速度の安定性はどうですか?

格安SIMには、キャリアと比べて通信速度が遅くなりやすい、安定しにくいというデメリットがあります。

しかしながら、LINEMOやahamoは、それぞれ、ソフトバンク回線、ドコモ回線を利用しているため、それほど大きな差はないでしょう。

格安SIMのキャリアメールの利用可否について教えてください。

基本的に格安SIMにはメールサービスを提供していません。

そのため、無料のフリーメール(Gmail、ヤフーメール)を利用するか、各社のメールアドレス持ち運びサービス(月額300円前後)を利用することになります。

なお、一部、無料でメールサービスを提供している会社もあります。詳しくは「キャリアメールが無料で使える格安SIM(スマホ)はどこ?」をチェックしてください。

まとめ

格安SIMでは、最低利用期間の定めがなくいつ解約しても、解約金がかからない会社も多くなってきました。

最低利用期間がなく、解約金のかからない格安SIMなら気軽に乗り換えが可能です。

格安SIMに乗り換えの際は、プランだけではなく最低利用期間や解約金の有無なども把握して損をしないようにしましょう。

なお、格安SIMに契約する際の必要な書類は、格安SIMの契約時に必要な書類は何?で詳しく解説しています。

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